2008年08月10日

ジャーヘッド

ふぁじたは戦争映画が結構好きです。

そのなかでも特にベトナム戦争を扱った映画に興味をひかれる傾向があるように思います。それはベトナム戦争が2回の世界大戦を経験して、戦争というもののマイナス面が一般の人にまで広く知れ渡るようになってから起こった戦争ってことで、戦闘に参加してる兵士の考えやらが比較的、今の自分たちに近いからだと思います。

で、今回観た「ジャーヘッド」はそれよりも最近に起こった第一次湾岸戦争を扱ったモノです。

劇中で描かれているのは、砂漠で過ごす米兵達の退屈で過酷な日常。
吹き出してしまうような場面もあるぐらいに、すごくほのぼのとした感じです。若干品性に欠けた屈強な男達が集まって巫山戯合ってる、みたいなシーンが多いです。

いくつかの印象に残ったシーンについて。

冒頭で新兵が鬼教官にものすごく理不尽に怒鳴りつけられてるシーンがあって、「フルメタルジャケット」を彷彿とさせる。ただ、迫力的にはハートマン軍曹には遠く及ばない。あと「This is my rifle.」で始まるスローガンみたいなのを復唱するシーンもあって、これも「フルメタルジャケット」であった。こういうのを見てると、これは本当にやってることなんだなぁ、と実感させられた。

兵士達が「地獄の黙示録」を鑑賞するシーンで、某有名シーンを見ながら「ワルキューレの騎行」を大合唱。ヘリから機銃を撃つシーンではテンション上がりまくりで「殺せ!」とか叫ぶ。あの映画は明らかに米軍を批判するモノだと思うんですが、一部を切り取って戦意昂揚に使われてるってことに驚く。

クリスマスの酒盛り中に突然の火薬の炸裂音を聞いて、いきり立つ兵士達。それまで散々バカ騒ぎしてたのに、一気に兵士の顔になる。ただ、格好はパーティのままで、頭と股間にサンタの帽子だけをつけた男が「ぶっ殺してやる!」とか言ってるシーンは結構本気で笑った。

油田に火が付けられたことで原油の雨が降るシーン。
間違いなくこの世の地獄だ、と思った。

戦争映画好き補正がかかって85点。現代の戦争なんてこんなものなのかもしれない。血生臭い白兵戦するより、コンピューター制御されたミサイル打ち込む方が遙かに効率イイですしね。最後に戦争から帰ってきた兵士が普通に日常生活を送ってて、スーパーで飲み物の陳列とかやってるシーンには何とも言えない悲しさみたいなものを感じた。

ただ、第一次湾岸戦争から十数年経った今、ロシアとグルジアが戦争を始めたわけですが、その様子を見てるととても「ほのぼの」なんて感じはしない。ニュースなんかでは見えてこないものなのか、本当にないのか。


posted by ふぁじた at 21:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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